お袋との生活 その7。

皆さん、こんにちわー。

少しずつ、変化が出始めたお袋との生活です。

トイレの失敗が増え始めて、トレーニングパンツに履き変える様にしました。

大分、脚の筋肉に衰えが見えて、履き替えるのに、一瞬でも腰を浮かせないといけませんが、それすらが、難しくなりました。

トイレの場所も、ポータブル型の物をベッド脇に設置しましたが、余り上手く行きません。

5月に家に来て、9月頃この辺りが、一番大変な時期でした。もう、自分ではトイレに行けませんでしたから、おむつになりましたが、寝たきりと言う訳では無く、まぁまぁ普通の会話が出来ましたし、食も細くはなりましたが、食べていました。自分がこうしたいと言う意思が有っても、色々正常に判断出来る事が少なくなって来て‥‥‥。

おむつをしても、出たウンチを手で触ってしまったり、おむつを外してしまったりと‥‥‥。

どうしても、専門の方に助けて貰わないと、生活自体が崩壊しそうな感じになりかけて、ショートステイと言われる、宿泊型介護の比率が高くなって行きました。最終的には、週の内5日は、お泊りで有ったと思います。

それでも、お袋がやっぱり此処が良いねと話していて、妻も何とか、持ち堪えてくれました。ほんとに、こんな時は、息子は全く役立たずです。

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未だ、お袋がそこそこ元気だった頃に、本格的に介護施設入所をしなくてはならなくなった場合、直ぐには空きが出ないので、早めに調べておいた方が良いとアドバイス頂き、幾つかの施設を見学しました。お元気な方も、入らっしゃいましたが、ベッドで動けない方も有りました。その方の枕元に祝98歳と書かれていて、色々な生き方が有るのだと、改めて思います。

そんな折、介護認定で市役所の担当の方が来てくれ、お袋に、誰と一緒に住んでいるのですか?と言う質問の際に、二人(本人と妻)と答えているのを、別室で聞いていて、思わず苦笑いです。

さて、少しずつ、日にちが経過して、妻もおむつを替えたりする作業に慣れて来た様に思います。又、お袋自身の筋力が低下して、余計な所に力が入り難くなったり、感覚が鈍くなって来て、自分の感じる、おむつの不快感が少なくなったりして自分から外したりする事も少なくなり、ベッドも周りも前に比べると綺麗になって来て穏やかな方向になって来ていました。

暫くは、こんな感じかなと少し安心していた頃に、朝、妻が“一寸、様子がおかしいのだけど”と言ってきました。お袋と向かい合ってみると、目も虚ろな感じがして、反応が有りません。とりあえず、救急車を呼ぶ事にしました。

通っている医大に搬送してもらい、救急担当の先生からお話を聞きましたが、突発性の様で”今の所は、大丈夫でしょう“と仰って頂き、面会してみると、お腹が空いたと言いながら、結構、元気そうで一安心です。

私は、地方に住んでいますが、そろそろコロナが広がって来ていて、病院もピリピリしており、その日は、入院などせず帰って来た様に思います。

それから、幾日か経って、お袋の下にコロナワクチンの接種券が届きます。

ショートステイでお世話になっている入所先も、打って欲しいとの事で、ご近所の私が血圧の薬でお世話になっている内科に行きました。

ワクチンの接種が始まってまだ間もない頃で、先生もテレビに出て来る様な防護服を着て、いつもの診察で無く、別室で行った記憶が有ります。

“もし熱が出たら、言って下さい”と言われ、連れて帰りました。

普段の生活をしながら、何時間かおきに熱を測りましたが、翌朝になっても、熱が下がらず、再度受診する事になります。すぐに、簡易型の検査をしてくれて、“コロナでは無いと思いますが一応、市民病院に紹介状を書きますと言われ、救急車で移動しました。

医大と同じ位、大きな施設ですが、救急搬送の場所は、雰囲気が全然違っていて、救急車がタクシー乗り場の様に、沢山並んでいて、余りその様な光景を目にした事が無かったので、驚きました。

先行して着いている妻と合流して、待っていると先生が来てくれました。

“外科の○○です”とご挨拶され、あれ?内科の先生では無いのだなと思います。

救急なので、色々な先生が見るのかな?とか考えていると、“未だ、簡易な検査なので断定出来ませんが、お母さんの体に大きな癌が出来ていると思います。”と仰られました。横行結腸癌で大分進行しており胃の方にも浸潤(大分広がっている状態)の可能性が大きいとの事で、人工肛門を付ける必要が有るかもしれないとの説明を頂き、そのまま、検査入院となりました。

格別、良い状態では無かったのですが、安定はしていましたので、急に、バタバタした感じになってきます。

1週間程して、検査の結果を聞きに行くと、癌である事は、間違いないが本人の体力を考えると、手術はしない方が良いだろうと言う事、余命は、人によって違うので、3か月~1年位なのではないか、と説明頂きました。

これからの、治療は、腸が詰まらない様にウンチを柔らかくする薬を飲みつつ経過を見ていく方法になるそうです。

此処で、今までと同じ様に行かない部分が出来ます。

現在は、介護保険を利用していましたが、お袋が病気になったので、後期高齢者保健となり、入所先も違ってくるのです。介護保険利用の施設も看護師さんは居ましたが、明らかな大きな病気が有ると預かって貰えない場合が多いそうです。

ですが、市民病院も長期に入院する事が出来ず、ケアーマネジャーさんにお世話になり、入院出来そうな病院に面接に行きました。

次号に続きます。

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