お袋との生活 その5。

皆さん、こんにちわー。

お袋との生活ですが、大分、デイサービスにも慣れて来ました。最初は、“今日は行かん!”と駄々を捏ねる日も有った様ですが、実際に、担当の人が来てくれて、上手にお声掛けしてくれると、結構ニコニコしながら出かけて行きます。

暫くすると、“今日は行かん”も言わなくなり、お迎えが来るとシッカリ出かけてくれる様になり、一安心です。自宅での食事は、リビングのテーブルで普通に食べられていました。只、一人暮らしが長かったせいか、トイレに入っても、扉を閉める習慣が無いらしく、それを妻がこぼしていた程度で、全体的には、困りごとの少ない穏やかな時期であったと思います。

本当に病院嫌いのお袋で、頂いた認知症の薬を飲む事に、苦労している様でした。最近は、飲み易くするゼリーなども有り、色々試してみたのですが、そもそも、飲む事に嫌な気持ちが有る為、余計に上手く行かなかったのかもしれません。2度目の医大での診察の際に、待合室の壁に、認知薬で体に貼るタイプが有ると書いて有ったので、先生にお願いをしてそちらにして頂きました。

最初は、一番軽度な物から(4段階有ります)始めてみましょうと仰って頂き、まだまだ、軽い方なのだと安心しました。

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只、割と穏やかに過ごせていたのは、一緒に住み始めて1~2か月と短い期間で有った様に思います。デイサービスに通っている際に、意識消失(呼びかけに答えられない)が起こり、その時の対応が、自身で迎えに来てほしいとの案内だった事(救急車を呼ぶべきでは?)が、発端となって、新しいセンターに転院しました。

お袋が、デイサービスに通うと言うだけでも、担当者が集まり、打合せをしたり、現場での説明会が有ったり、又、これと並行しながら、診察の通院が有り、日常のケアーが有りと、今までの生活には無かった事が沢山有り、馴染んで来るのに時間が必要でした。

アルツハイマー型認知症だと診断を受けて、色々調べました。進行は、ゆっくりした感じが特徴だと書かれていて、まぁ、それに対応して行けば良いかなと思っていたのですが、我が家の場合は、それが上手く行きませんでした。病院の先生、担当のケアーマネジャーさん、通っているセンターの担当者さん、どの方に言わせても驚くほど認知症の進行が早く、それについて行く事がかなり大変でした。

最初は、一番小さい認知症の貼るパッチが半年程で一番大きい物になりました。

住宅改修が介護保険で出来ると教えて頂き、トイレ、お風呂も直して手摺りなども付けましたが、結局、お風呂は改修が完了してから、一度も使う事が無く、デイサービスで入浴させて貰う程、自分でお風呂に入る事が難しくなりました。

ネットなどで、認知症を助長する行為に環境の大きな変化が書かれています。

我が家にお袋を引き取った事は、一人暮らしの危険性や周りに身内がいなくなった事を考えると止む無い判断で有ったと思っていますが、実家に帰省した際に会っていた時と比べて、お袋の様子が大きく変わってくると、連れて来た事が良くなかったのでは無いかと考えたりもしました。

自立した一人暮らしの場合、全てを自分で行わなければならない為、考える事も多く有ります。同居してしまうと、手助けしてしまい、自発的に考えると言う環境が少なくなって、脳が衰退していく様な…。

今回、ご縁が有って、ご年配の方(お二方共、80代)をサンプル写真に使って、ホームページを作りました。お二人とも、お元気で、自分の身の回りはご自分でなさっていると仰っておりました。私の呼びかけにも、しっかり答えて頂き、良い笑顔で写させて頂きました。お一人は、仕事関係で助けてもらっている方の祖母様でしたが、撮影終わりで帰る際に、そっとお小遣いを渡している姿を見て、(もう30歳過ぎの結婚もしたおっさんなのですが)微笑ましくなりました。いくつになっても、家族の関係は、変わらないのだと思います。

私も、もう少し若い40歳代の頃は、御年配の方に余り強い関心が無かったのですが、最近は、ネットのニュースで、年配の方が亡くなる記事が出たりすると、気になったりしますし、身の回りで、お元気に仕事をしている方を見かけると、自分もこうなりたいなと思ったりします。

元気に過ごしたい、周りに迷惑を掛けずに穏やかに最後を迎えたいと考え、節制し、運動もしていても、必ずそうならない例が沢山存在します。

お袋も、お酒も煙草もやらず、スポーツウーマンと言う感じでは、有りませんでしたが、車の免許証を持っていない分、買い物等は、歩いて行っておりましたし、適度な運動は、出来ていた様に思います。

それでも、一緒に生活を始めてから、10か月程で、亡くなりました。

本人も、携わった我々も、色々な思いが有った10か月だと考えています。

次号以降も、生活を、綴って行きたいと思います。

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